生活保護の申請って? 困ったとき頼れる最後の砦
「生活保護」という言葉は、耳にしたことがある方も多いかもしれません。しかし、具体的にどのような制度なのか、どんな時に利用できるのか、という点については、意外と知られていないのではないでしょうか。
今回は、生活保護の申請について、わかりやすく解説していきます。
生活保護ってどんな制度?
生活保護は、病気、障害、失業など、様々な理由で生活することが困難になった方に対して、最低限度の生活を保障する制度です。
**「もうどうにもならない…」**そんな状況に追い込まれた時、最後の頼りとなるのが生活保護です。
生活保護の申請が必要な状況
生活保護の申請が必要となる状況としては、以下のようなケースが考えられます。
- 病気やけがで働けなくなった
- 高齢で働けなくなり、年金だけでは生活ができない
- 障害があり、働けない
- 失業し、仕事が見つからず、貯金も底をついた
- 家族の病気や介護で働けなくなった
- 家賃や食費を支払うことができなくなった
申請の手続きは?
生活保護の申請は、お住まいの地域の福祉事務所で行います。
- 福祉事務所への相談: まずは、お近くの福祉事務所に相談に行きましょう。
- 申請書の提出: 福祉事務所で申請書を受け取り、必要事項を記入します。
- 調査: 福祉事務所の職員が、あなたの収入や資産、家族の状況などを調査します。
- 決定: 調査の結果に基づき、生活保護を受けることができるかどうかが決定されます。
申請に必要なもの
申請に必要なものは、福祉事務所によって異なりますが、一般的には以下のものが求められます。
- 本人確認書類: 運転免許証、パスポートなど
- 収入証明書: 源泉徴収票、年金証書など
- 資産証明書: 預金通帳、不動産の権利書など
生活保護で受けられる支援
生活保護で受けられる支援は、食費、光熱費、家賃、医療費など、生活に必要な最低限の費用が支給されます。
申請をためらっている方へ
生活保護は、国民が最低限度の生活を送る権利を保障するための制度です。 「恥ずかしい」「迷惑をかけてしまう」といった気持ちを抱く方もいらっしゃるかもしれませんが、生活に困窮している場合は、一人で抱え込まずに、まずは福祉事務所に相談してみてください。
生活保護に関するよくある質問
- 生活保護を受けると、働けなくなるのですか? いいえ、必ずしもそうではありません。生活保護を受けながら、働くことも可能です。
- 生活保護は、いつまでも受けられるのですか? 生活保護は、あくまでも一時的な支援です。自立できるよう、様々な支援が受けられます。
- 生活保護を受けると、周りから白い目で見られるのですか? 生活保護は、国民が利用できる権利です。周りから何を言われようと、気にせず相談することが大切です。
まとめ
生活保護は、生活に困窮した人が利用できる国の制度です。「もうダメだ…」と諦める前に、まずは福祉事務所に相談してみましょう。一人で抱え込まず、周りの人に相談することも大切です。